出生前診断とは?

近年、出産年齢の高齢化に伴い、赤ちゃんの出生前診断を希望される方が増えています。出生前診断とは、妊娠中に行う各種検査の結果をもとに、胎児の発育や先天的な異常の有無について医師が総合的に診断することをいいます。
出生前診断には、超音波検査や血液検査などのスクリーニング検査に加え、羊水検査といった確定診断のための検査が含まれます。
スクリーニング検査は異常の可能性を調べる検査であり、確定診断には至りません。異常の可能性が高いと判断された場合には、必要に応じて羊水検査などの精密検査を行います。
当院では、検査結果をふまえ、妊婦さんとご家族に分かりやすくご説明し、安心して妊娠生活を送っていただけるようにサポートしています。
検査内容
クアトロテスト(非確定的検査)
クアトロテストは、妊娠14週に採血で行う検査です。辻堂分院で実施します。お母さんの血液に含まれる4つの成分(血清マーカー)を調べることで、赤ちゃんに以下のような異常がある可能性を確率として知ることができます。
- ・ダウン症候群(21トリソミー)
- ・18トリソミー
- ・神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症など)
結果は、お母さんの年齢やご家族の病歴などもあわせて判断されます。そのうえで、一定の基準より高い確率が出た場合は「スクリーニング陽性」、低い場合は「スクリーニング陰性」と報告されます。
ただし、この検査はあくまで「可能性」を調べるための検査であり、確定的な診断ではありません。陽性と出た場合には、必要に応じて羊水検査などの詳しい検査をご案内しています。
NIPT:母体血胎児染色体検査(非確定的検査)
妊娠初期に採血で行う検査です。ダウン症など限られた異常の可能性を推測する検査で、適応となる方は限定され、また精度にも疑いがあります。ご希望の方は医師より説明しますのでご相談ください。
羊水検査
当院では、ご希望の妊婦さんに対し、妊娠14〜17週の間に「羊水検査」を実施しています。羊水を採取することでダウン症などの染色体異常を診断することが可能です。
また、この検査は以下の場合にも必要に応じて実施します。
- ・40歳以上の妊婦さん
- ・超音波検査で胎児の異常が疑われる場合
- ・クアトロ検査、NIPT検査で陽性
- ・以前に染色体異常児の妊娠歴がある場合
- ・体外受精で異常受精卵による妊娠
羊水検査は腹部から針を刺して行うため、血管や腸管を傷つけるリスクや感染症のリスク、さらに約1%の流産リスクがあることも知られています。当院ではこれまでに700件以上の検査実績がある医師が慎重に対応していますので、ご相談ください。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~12:30 | ![]() |
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15:00-19:00 | ![]() |
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●:初診・再診
▲:予約再診のみ
★:17:00まで
×:休診(土/日曜日の午後、祝日)
※診療受付は終了30分前までです。
※日曜日は体外受精、人工授精のみ完全予約制です。