各種検査内容

年齢や体の状態によって、妊娠しやすさは大きく変化します。少しでも不安を感じたら、まずは検査を受けてみることが、将来の妊娠への第一歩となります。

「こんなこと聞いていいのかな？」と思うようなことでも、どうぞ遠慮なくお話しください。些細に思える情報が、今後の検査や治療のヒントになることもあります。

はじめての方でも、できる限りリラックスして受けていただけるよう、スタッフが丁寧にサポートいたします。

妊娠を希望される方にとって、子宮の健康状態を確認することはとても大切です。当院では、不妊治療の初期検査として子宮頸がん検査・子宮体がん検査を行い、がんの有無や異常がないかを丁寧にチェックしています。

子宮頸がんや体がんは、将来の妊娠や出産に影響を及ぼす可能性があるため、早期の発見と適切な対応が重要です。

特に、最近婦人科検診を受けていない方は、この機会に一度チェックしておくことをおすすめします。検査は短時間で済みますので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。

妊活を始める前には、腟内の状態を確認するための検査が大切です。腟分泌物を採取し、異常な細菌の有無や、クラミジア感染の有無を調べます。

とくにクラミジア感染症は、自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、知らないうちに卵管に炎症や癒着を起こし、不妊の原因になることもあります。そのため、不妊治療の初期段階での確認が重要です。

なお、AMH値が低いからといって妊娠できないというわけではありません。年齢や体質、ホルモンのバランスなど、妊娠にはさまざまな要素が関係しているため、検査結果は医師が総合的に判断いたします。

甲状腺に異常が見つかった場合でも、薬による治療でコントロールが可能です。「疲れやすい」「冷えやすい」「生理が不規則」といった症状が気になる方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。

不妊治療や妊活を始める方には、血液検査で風疹に対する抗体が十分にあるかを調べる「風疹抗体検査」をおすすめしています。抗体が十分でない場合は、事前に予防接種を受けることで感染を防ぐことができます。

赤ちゃんの健康を守るためにも、妊娠前の準備としてぜひ受けていただきたい大切な検査です。

ビタミンDは、骨の健康だけでなく、妊娠のしやすさにも関わる重要な栄養素です。近年の研究では、ビタミンDの不足が排卵障害や着床率の低下、流産リスクの上昇と関連している可能性が指摘されています。

不妊治療においては、体内のビタミンD濃度を血液検査で確認する「ビタミンD検査」を行うことで、妊娠に向けた身体づくりをより的確にサポートできます。

不足が見つかった場合でも、食事指導やサプリメントなどで補うことで改善が可能です。とくに日光を浴びる機会が少ない方や、栄養バランスが気になる方は、一度チェックしておくと安心です。

卵管は、卵子と精子が出会い、受精卵が子宮へ運ばれるための大切な通り道です。この卵管が詰まっていたり狭くなっていたりすると、自然妊娠が難しくなることがあります。

当クリニックでは、以下のような方法で卵管の通過性を調べる検査を実施しています。

どちらの検査も、卵管の詰まり（閉塞）や狭さ（狭窄）を発見するために有効で、治療方針を決めるうえでも重要な役割を担います。やや圧迫感や違和感を伴う場合がありますが、医師が体調を見ながら丁寧に対応いたしますので、安心してご相談ください。

症状がないまま感染しているケースもあるため、妊娠を希望されるすべてのご夫婦にとって、安心して治療に進むための大切なステップです。

不妊の原因は、女性側だけでなく男性側にも約半数の割合で関係しているといわれています。そのため、不妊治療の初期段階で精子の状態を調べる「精子検査」を受けていただくことが大切です。

これらの情報から、自然妊娠の可能性や、必要に応じて人工授精や体外受精などの治療方針を検討するうえでの判断材料となります。

検査は、ご自宅またはクリニック内での採精によって行います。プライバシーに配慮した環境を整えていますので、初めての方でも安心して検査を受けていただけます。