中絶・減胎
人工妊娠中絶
当クリニックでは、母体保護法に基づき人工妊娠中絶を行うことが可能です。方法としては、吸引法と掻爬法(そうはほう)の両方に対応しています。
一方で、妊娠7週までに使用が認められている中絶薬については、副作用のリスクや将来的な不妊への影響が懸念されるため、当院では推奨しておりません。
患者さまのお体の安全を第一に考え、最も適切で安心できる方法を選択できるようサポートいたします。
減胎手術
思いがけず双子や三つ子を妊娠された場合、不安を感じる方も少なくありません。多胎妊娠は一般的に周産期リスクが高くなるため、母体保護法のもとで胎児を減らす「減胎手術」が認められています。
「すべてを諦めるのではなく、一人の赤ちゃんを残したい」という方のために、当院では減胎手術という選択肢をご用意しています。Yahooニュースでも当院の取り組みが紹介されていますので、ぜひご参照ください。詳しくはこちら→
手術のリスクについて
母体保護法に基づく手術では、感染症や子宮穿孔のリスクが考えられます。また、減胎手術の場合は残した赤ちゃんが流産してしまう可能性もあります。
当院では十分な説明を行い、リスクとメリットを理解いただいたうえで、同意をいただいた方のみ手術を行っています。
減胎手術に対応できる医療機関は国内でも限られており、当院には国内外からご相談をいただいております。望まない多胎妊娠でお困りの方は、どうぞ一度ご相談ください。
婦人科手術
卵巣チョコレート嚢胞(子宮内膜症性嚢胞)
子宮内膜症は、本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜が子宮の外にできてしまう病気です。
月経のたびにその部分も出血し、強い痛みや組織の癒着を引き起こします。卵巣に血液がたまると「チョコレート嚢胞(チョコレート嚢腫)」と呼ばれる状態になり、卵管の癒着によって不妊の原因になることもあります。
また、近年では40歳以上で4cm以上の卵巣チョコレート嚢胞がある場合、卵巣がんの発生リスクが指摘されています。
そのため、早めの診断と定期的な経過観察がとても大切です。
- ■診断方法
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子宮内膜症の確定診断には腹腔鏡検査が望ましいとされていますが、腫瘍マーカーや診察によってもある程度診断が可能です。
- ■治療方法
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治療にはいくつかの方法があります。
- ・偽閉経療法
- ・低用量ホルモン療法
- ・手術
卵巣チョコレート嚢胞穿刺術について
当院では、特に不妊症や将来の妊娠のために卵巣を温存する目的で、卵巣チョコレート嚢胞穿刺術を行えます。
現在、腹腔鏡による内視鏡手術が盛んに行われていますが、卵巣組織が削られ正常の卵巣組織すなわち原始卵胞の減少に繋がります。卵巣チョコレート嚢胞穿刺術に患部へのアルコール固定術を加えることで、卵胞数が減ることなく、子宮内膜症治療が行えます。
- ■リスクと注意点
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一度治療しても再発しやすい病気であるため、定期的な検診を続けることが重要です。
子宮内膜異型増殖症
子宮体がん検査で子宮内膜の細胞に異常が見つかった場合には、子宮内膜を丁寧に掻き出す「子宮内膜全面掻爬術」を行い、より正確な診断を行います。
子宮内膜ポリープ
子宮内膜ポリープは、受精卵が着床する子宮内腔にできる良性の腫瘍で、不妊症や不正出血の原因となることが多い病気です。当院では、内視鏡を用いた日帰り手術で治療を行っています。
外来での手術となるため、入院の必要がなく、費用面でも比較的負担を抑えることができます。
バルトリン腺嚢腫
女性器の外陰部の内側には、分泌液をつくる「バルトリン腺」という器官があります。この部分に液体がたまると嚢腫(のうしゅ)ができ、腫れや痛みを感じたり、感染を併発することがあります。
当院では外来で嚢腫の摘出手術を行っています。ただし、治療後に再発する可能性があるため、経過観察も大切です。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで発症し、外陰部などにいぼ状の腫れが生じる病気です。痛みや違和感を伴うこともあります。
当院では、焼灼術によって病変部を除去する治療を行っています。ただし、ウイルスそのものを完全に排除することは難しく、再発の可能性があるため、治療後も経過観察が必要です。
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~12:30 | ![]() |
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15:00-19:00 | ![]() |
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●:初診・再診
▲:予約再診のみ
★:17:00まで
×:休診(土/日曜日の午後、祝日)
※診療受付は終了30分前までです。
※日曜日は体外受精、人工授精のみ完全予約制です。