不妊症について

つまり、1年経っても妊娠しづらい状態であれば、不妊の可能性を考えて、早めの検査や相談を検討することが大切です。

不妊の原因は、女性だけでなく男性にもあることがあり、とても複雑です。ホルモンのバランス、排卵のタイミング、精子の状態など、さまざまな要因が関係しているため、専門的なサポートが必要になることもあります。

近年、日本ではおよそ5組に1組が不妊の悩みを抱えているとされており、誰にとっても身近なテーマになりつつあります。

不妊治療のはじめのステップは「正確な原因を知ること」です。湘南レディースクリニックでは、不妊でご相談に来られた方に対して、まずは丁寧な問診を行います。

月経の周期、これまでの妊娠歴、ライフスタイルなどをしっかりとお聞きしたうえで、必要な検査を進めていきます。

検査では、ホルモンの分泌状態や排卵の有無、卵管の通り、精子の状態など、不妊の原因を総合的に確認します。原因によっては、高度な治療が必要になることもありますが、ホルモンバランスの調整や排卵のコントロールなど、比較的シンプルな治療で妊娠が可能になるケースも少なくありません。

不妊治療は、一人ひとりの体と心に合わせたアプローチが大切です。

治療法には「タイミング法」「人工授精」「体外受精」「顕微授精」などがありますが、当院では画一的なステップアップだけではなく、その方にとって最適な治療を選ぶことを大切にしています。

たとえば、「体外受精は負担が大きい」と感じる方には、症状や状況に応じて一段階治療のステップを下げる「ステップダウン」も柔軟にご提案しています。

体外受精による妊娠率は1回あたり約20〜30％とされています。複数回の治療で妊娠の確率が高まることをご理解いただいたうえで、無理のないペースで進めていけるようサポートいたします。

※不妊治療の初期検査は、保険診療の対象となる場合があります。ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

不妊治療の初期検査では、子宮がん検査やおりもの（腟分泌物）の検査などを行います。これらの検査は、正確な結果を得るために月経中を避けていただく必要があります。

具体的な検査日については、ご相談のうえでご案内いたしますのでご安心ください。検査結果は、後日しっかりとご説明させていただきます。

気になることがあれば、どんなことでも遠慮なくご相談ください。