妊婦健診

月経予定日を過ぎても月経が来ないときは、受診にお越しください。妊娠初期には、子宮外妊娠や流産など、異常な妊娠が起こりえます。妊娠が順調に進むよう、当院では赤ちゃんを守るために必要に応じてホルモン補充療法や免疫学的治療を行い、妊娠ができるだけ順調に続くようサポートいたします。

また、この時期には多くのお母さんが悪阻(つわり)を経験します。食欲が落ちて体重が減りすぎたり、脱水症状が出てしまうこともありますが、そのようなときは点滴やお薬で体を守ることができます。

妊婦健診は1〜2週間ごとに行い、助産師による保健指導もございます。お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠生活を過ごせるよう、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

妊娠4か月を過ぎると、妊娠を支えるホルモンの状態が安定し、健診は4週ごととなります。お母さんにとっても、体調が落ち着いてくる時期です。

この時期には、希望される方に「出生前診断」として羊水検査を行っています。ダウン症などの先天的な遺伝子異常の有無を調べる検査で、妊娠15〜17週に予約制で実施しています。詳細は診察の際に医師からご説明しますので、ご希望のある方は遠慮なくご相談ください。

当院では通常22週まで妊婦健診を行っていますが、分娩予定施設の許可がある場合や、ご希望に応じて、それ以降の健診にも対応可能です。また、不妊治療後の妊娠や、不育症のために継続的な治療が必要な方についても、引き続き当院で健診を行うことができます。

妊娠28週(8か月頃)になると、赤ちゃんの体重はおよそ1kgに達し、お腹も大きく重くなってきます。この時期からは切迫早産や妊娠高血圧症といった合併症に注意が必要となるため、健診では赤ちゃんとお母さんの健康状態を丁寧に確認していきます。

妊婦健診は2週間ごとに行い、妊娠32週以降は分娩予定の施設での健診に移ります。その際には、スムーズに移行できるよう診療情報提供書や紹介状をお渡ししますので、安心してご準備いただけます。